« 8 Commercial Work,1869-80、9 Noncommercial Work,1880-95 | トップページ | 福田晴虔 『ブルネッレスキ』中央公論美術出版 2011 »

2015年6月15日 (月)

レオン・バッティスタ・アルベルティ『芸術論(新装普及版)』中央公論美術出版、2011

Photo


少し寄り道してアルベルティの『芸術論』にざっと目を通す。劈頭の「彫刻論」が主論、末尾に建築の5オーダーについての論が収録され、アルベルティの生い立ち他の解説が途中に挿入される。

 『絵画論』ではhistoriaや三角形の相似を用いた線遠近法などが論じられていたが、本書の「彫刻論」では人体彫刻の作成に際して、いかに(理想的な)人体を測定し得るか、その道具や測定方法がおもに述べられている。

http://d.hatena.ne.jp/madhutter/20090301 の冒頭部分でも示唆されていたこと(「また遠近法から土地台帳にいたる表象システム、つまり世界像の時代の到来)について。この時代の特色つまり、二次元や三次元のものを測定するさまざまな道具や方法が試された時代であること、言いかえるなら測量術が精密化された時代であったことをもって、まずこの時代について述べ得る。絵画における線遠近法や彫刻における三次元物体測定法からはじまり、土地の測量術にいたって私有財産制を基礎付けていったとも、また述べ得るであろう。

アルベルティの人物像については、不遇な生い立ちや孤独な側面(それがルネサンス的内面性とも関連している)についても述べられ、これがアンソニー・グラフトンが批判的に述べた、ブルクハルトに対してタフーリが論じようとした側面なのかどうかhttp://d.hatena.ne.jp/madhutter/200808

|

« 8 Commercial Work,1869-80、9 Noncommercial Work,1880-95 | トップページ | 福田晴虔 『ブルネッレスキ』中央公論美術出版 2011 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1331394/60387287

この記事へのトラックバック一覧です: レオン・バッティスタ・アルベルティ『芸術論(新装普及版)』中央公論美術出版、2011:

« 8 Commercial Work,1869-80、9 Noncommercial Work,1880-95 | トップページ | 福田晴虔 『ブルネッレスキ』中央公論美術出版 2011 »